白子町民各位 2024年04月03日(水)
件名:白子町立小学校統合を巡る白子町議会の動き(03月13日議会で予算案否決)
連載第六弾〔06〕です。
<連載理由>
白子町民にとって過年度より課題であった白子町立小学校統合問題。関係委員の適切かつ地道な努力を経て「現在の3校を統合して、1校にするべき」との白子町小学校適正配置等検討委員会の方針が示されたが、関連予算が否決される事態となった。
<経緯>
❶ 2022年05月27日の「白子町小学校適正配置等検討委員会」(委員長・榊田充克を含む委員12名)において諮問のあった<白子町立小学校の適正配置に関する具体的な方策について>が、約 01年 07カ月に渡る、保護者及び住民との延べ 12回以上の意見交換会(他)を経て、白子町教育委員会教育長・御園正二に最終答申がなされた。
❷ 白子町教育委員長・最終答申案に示されている「2029年(令和11年)以前に統合」に間に合わせる為には、文科省を含む関係当局に対して統合検討開始の事前意思表示が必要であり、その提出期限が予算成立2カ月後の本年 5月に迫っていた。
❸ かかる切迫した事情を勘案して、議会での予算審議(03月13日)を直前に控えた、03月09日に開催された、総務常任委員会(委員長・大多和秀一)で議会として「小学校の統廃合」に関して議論が実施されたが、白子町教育委員長・最終答申案に示されている「2029年(令和11年)以前に統合」を含め、実質的な討議記載が全く無い。
❹ 予算案審査結果(予算案否決)のみ記載されている。賛成者:宗島 理仁、反対者:秋葉 広行、大多和 正夫、棄権者:大塚 貴充、長島 誠一、欠席者:酒井 良信、今関 勝巳
❺ 2か年に渡る「白子町小学校適正配置等検討委員会」と、関係する多くの白子町職員、多くの白子町民の要望を受けた最終答申を否決をしながら、議員としてその説明責任を果たさない議員・大多和 秀一の言動。
❻ 学校統合が丸一年遅れることに対して何の痛痒も無いように見える議員・今関 勝巳、酒井 良信、今井 滋則(3氏)より修正動議が出されました。
❼ この後に登壇した、宗島理仁は何を語るのだろうか。
<議員・宗島 理仁 発言骨子>
私は令和6年度白子町一般会計歳入歳出予算(原案)に賛成し、令和6年度白子町一般会計歳入歳出予算修正案に反対の立場から討論いたします。令和4年5月に発足した白子町小学校適正配置等検討委員会により、保護者アンケート、学校視察、意見交換等を実施し、様々な見地から出された最終答申を基にすると、現在の3校を統合し、1校にすべきであるとのこと、また校舎は、津波の被害が受けにくい 3階建ての新築校舎が望ましく、小中一貫校を視野に入れ、中学校敷地内に校舎を建設することが記されています。
今回原案で計上された小学校建設事業における小学校設計業務委託料:1億2,000万円については、令和6年度に策定予定の小学校建設に関する基本方針及び基本計画案に密接に関係しており、どちらが欠けていても小学校統合に関して、遅れが出ると強く懸念されるものであります。
私は小学生の子を持つ親として、現状を話せば白潟小学校1年生の生徒は、22名であり、その内、男子生徒は7人です。昨日行われた、全員協議会での教育長の発言の中にありました「より良い学習環境の構築や、狭い交遊関係からの脱却」は、複式学級が予想予されている令和11年以前よりも前の、今起きている喫緊の課題です。
更に、社会情勢に目を向けてみれば、原油価格の高騰による輸送コストの上昇や、人件費が大きく上昇しており、これらを含めた建築資材価格高騰の影響は、今後も続くと見られる中で、先延ばしすることは、町の財政にとっても大きな損害を被ると考えます。
児童が集団の中で、多様な考えに触れ、協力しあい、切磋琢磨することを通じて、一人一人の資質や能力を伸ばしていける環境作りのためにも、又、一定の規模の児童集団を獲得できることで可能となるバランスの取れた教職員集団や学習支援員、特別支援員を配置するためには、小学校設計業務委託は必要な予算であると考えます。
一方で、地方のコミュニティの精神的な支柱とも言える学校を統合する際は、3小学校が築き上げてきた伝統を無視すること無く、良さを拾い出し、引き継ぎながらも新しい形を作っていくことを強く要望し、子を持つ親の責任として子供たちにより良い教育環境の整備を進めていくことこそ、私達の務めであると思い、本修正案に反対するものであります。以上です。
<所感>
白子町の未来を見据え、未来を担う子供達が「なんとしても健やかに成長して欲しい」、という気迫のこもった演説であった。見事としか表現が出来ない。
次号では、原案を否決する演説を行う、議員・大多和 秀一の発言を吟味する。
市民オンブズマンの会白子・会長