黒澤明監督の名作「生きる」(1952年公開)が、2023年英国でリメイクされました。映画「生きる LIVING」の舞台は1953年。第二次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員・ウィリアムズの生き方を描きます。お薦め映画です。
監督:オリヴァー・ハーマナス / 脚本:カズオ・イシグロ(ノーベル賞作家)
<所感>
黒澤明監督の「生きる」(1952年公開)は不朽の名作ですか、現在鑑賞するには、白黒映画であり、画面は総じて暗く、主人公の演技は少々過剰にも感じます。本作「生きる LIVING」では、舞台を英国に移し英国紳士を演じる主演男優・ビル・ナイの抑制の効いた演技が光ります。なんだか名優・小津安二郎の演技と重なります。
<参考>「生きる」(黒澤明・監督)《あらすじ》
町役場で働き、30年間無欠勤のまじめな男。ある日、彼は自分が胃癌であることを知る。命が残り少ないと悟ったとき、彼はこれまでの事なかれ主義的な生き方に疑問を抱き始める。そして、ある町民から出された小公園建設に関する陳情書に目を留める。自身の人生を悔やみ始めていた彼は、最後に町民のために奔走する。
市民オンブズマンの会白子 会長