千葉県白子町の町道舗装修繕工事で、入札時の工事内容が誤っていたにもかかわらず、地元建設業者が最低制限価格に近い金額で落札していたことが 19 日(金)、わかった。町は今月 2 日(火)、工事内容の誤りを理由に契約を解除するとともに、内部情報が漏れていた疑いがあるとして調査を始めた。入札に参加した他の業者からは「間違った情報で積算し、この落札額になるのはあまりにも不自然」との声が上がっている。
町が 7 月 20 日(水)に執行した入札では、業者に告知された設計基本情報が「舗装修繕工事」ではなく、「道路維持工事」と誤記された。道路維持工事は施工期間が長く、必要経費が舗装修繕工事より高くなるが、落札した 2 業者は、他の 4 社より約 65 万~ 240 万円も安い積算価格で落札した。
読売新聞社が入手した入札資料によると、地元のA社は、3 か所の舗装修繕工事のうち、2 件を落札した。町道 207号線工事の落札額は 1,172 万円で、最低制限価格との差はわずか 1 万5,000 円だった。町道 105号線工事についても、最低制限価格を 2万7,000 円上回る 1,070 万 7,000 円で落札した。
一方、別の地元業者のB社が 527 万円で落札した町道 3028号線工事でも落札額と最低制限価格との差は 1万 8,000円だった。
入札に参加する業者は、町が開示する工事の設計基本情報を基に、町建設課に工事の詳細を問い合わせて入札価格を積算する。町の関係者によると、今回落札した2業者は、昨年 6月まで 28年 続いた前・町長時代から多くの公共工事を落札していたという。
情報公開資料によると、2020 年 9月から 22 年7 月の間、400 万円以上の町発注の公共工事 29 件のうち 24 件は、この 2社で落札していた。最低制限価格と落札額が一致する工事も 2件あった。
工事を発注した町建設課は「基本情報の記載ミスは、職員による積算システムの誤操作で生じた。落札業者には謝罪と事情説明を行い、契約を解除した。情報漏えいはないと信じている」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31cd78caeade728118c0f0e1e621859a9513182d
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