【住民訴訟】記者会見を行いました②

令和4年7月8日(金)、住民訴訟にかかる訴状を千葉地方裁判所に提出後、白子町前町長と白子町幹部職員による自販機の無償設置問題について、千葉県弁護士会館で記者会見を行いました。
会見での記者との質疑応答についてお知らせします。

記者からの質疑応答概要

記者:請求額4552万円の根拠は?
弁護士:無許可使用問題を受けて撤去された自販機が6月に公募によって募集されました。
応募された自販機の使用料に基づいて損害額を計算をしました。
必要経費(電気代)については、町が適法に使用料を徴収している自販機設置業者の電気代金を根拠に算出しています。
記者:収益分は含まれていないか?
弁護士:(公募の仕様に基づき)含めていない。
行政財産は適正に使われなくてはいけなくて、手続き的には許可が必要で、実質的には適正な使用料を支払わなければならない。
今回はそのどちらもされていなかったという事案です。

記者:算定された使用料は適正な価格なのか?
弁護士:町ホームページに公表されている公募結果を元にしており、適正だと考えている。
記者:以前町が回答した文書の中では年間の使用料が2㎡160円となっていたが?
弁護士:適正な金額で貸し出すべき。
千葉県市民オンブズマン連絡会議:使用目的が営利事業である場合、他の自治体も公募や入札によって募集をしている。

記者:白子町の顧問弁護士の見解では、公共事業に関係するバーターとして庁舎管理の裁量権の範囲内で使用料を取らずに設置させたと主張しているが、その見解については?
弁護士:そうであればそういった手続きをしなければいけない。「バーター取引だから何もやらなくていいだろう」とはならない。
行政財産の使用は法令に従った決裁手続きを取り、決定して書類を残していなければならない。適正な手続きと決定がされていないため申し開きが立たないと思う。


記者:町が主張する「町長の裁量権」というのはありえるのか?
弁護士:あり得ないと思います。行政財産の使用については適正な手続きが法令上明確に定められているため。よって裁量が入る余地はありません。
言い訳としか思えません(笑)。はっきりと言ってあまり関係がない。
今回の問題は行政財産が適正に許可を受けて使用されていたか、無許可だったのか。適正な使用料が支払われていたか、それともいなかったか、ただそれだけのことであるから行政裁量が入り込む余地はない。
監査結果も読んでいて何を書いてあるのかよくわかりませんでした(笑)
記者:問題をすり替えていますよね?
弁護士:すり替えていると思う。無許可使用しているかどうかという単純な話。
(地引監査委員の)監査するべきだといいながら計算ができないから監査結果を出せないというのは、監査委員の職責放棄ではないか。何らかの結論を出さなければいけなかったと思う。
ただ前町長の責任を問うべきであるという判断自体は評価に値する勇気のあるものだったとは思う。
監査委員は適正価格を判断して措置を求めるべきだったと思う。それがされていないというのは、監査結果を読んでいて「こんな監査結果があるのか」とびっくりしました(笑)。
本会会長:監査委員とは意見陳述時に計算式を読み合わせ説明をしたにもかかわらず、それに対する反論もコメントもないのは不誠実だと思っています。
記者:昨年6月に町長が変わったが、今の町長の責任については?
弁護士:現町長は故意過失が欠けるのではないかと思っています。
たしかに昨年6月から3月までの責任は問われかねないとは思うが、比較的速やかに対応したと思われるから法的には故意過失がないと思われるため、今回は対象としなかった。
本会会長:昨年12月にこの問題が発覚して当会もこの問題を追い始めた。現町長は問題を受けて3月に撤去したのは比較的早い対応だったのだと思う。
しかし市民オンブズマンの会白子としては今後も是々非々で現町長にも対応していこうと思っている。

記者:弁護士はこういった事案を扱ったことがあるか?
弁護士:こんなにあからさまなケースはあまりない。内容を聞いたときにあからさまな無許可だったので「これはだめじゃないか。」と直感的に思いました(笑)。
監査結果を読んでもわけがわからないし焦点もずらしている。結果も出せないといったわけのわからない結論だった。
行政訴訟としては珍しく中々勝ち目のある裁判だと思っています。

勝ち目があるというだけではなく、どんぶり勘定を許してきた部分は直していただきたいと思っていますし、オンブズマンの方々の活動の手伝いができればと思っています。
本会会長:町幹部職員は他の自販機は使用料を徴収していることを把握しながら、自身は無償で自販機を設置し、勤務時間後飲料缶を補充している姿を多数の住民や職員から目撃されていても何も改善することなく20年過ごしていた。
公正な判断をしてもらえればと司法に期待をしています。

以上

投稿者: 市民オンブズマンの会白子

【会長略歴】千葉県白子町住民。内部監査士。1958年生まれ。前職(商社勤務)時より日系企業の東西経済回廊諸国(タイ国+周辺諸国)進出支援の講演(JETRO他)多数。専門は危機管理(世界銀行、国連・国際防災戦略事務局、JICAでの講演・公的調査、査読論文他)。趣味は散歩。特技は国境陸路越え。東西回廊横断:ベトナム カンボジア タイ ミャンマー バングラデシュ/縦断:中国 ラオス タイ マレーシア シンガポール 。【ニックネーム】❶伊能忠敬 夢酔独言 ❷伊能忠敬 九十九里海岸。

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