【住民監査請求・要旨】(令和 3年 2月 26日 提出)
白子町長 林 和雄氏は、町税である固定資産税(償却資産)の賦課徴収にあたり、農家の有する償却資産にかかる固定資産税を賦課すべきところ、その職務権限を適正に行使すれば、公金の賦課徴収をなしうるにもかかわらず、故意にそれをしていない(公金の賦課、徴収を怠る事実)点を、主な争点として請求されたものです。
【住民監査請求の結果】(令和 3年 4月 22日/白監第 6号)
令和 3年 2月には白子町の元副町長や議会議員等、町の権力者に対する固定資産不正免除問題について住民監査請求を行い、およそ 1,500 万円の固定資産税の課税につながった。監査結果に関しては、白子町 ホームページ(HP)に公開されている。
http://www.town.shirako.lg.jp/category/4-14-2-0-0.html
<白子町監査委員 前田一郎 氏>(意見)
本件固定資産税の賦課遺漏については、法人及び町の錯誤に起因するものであるが、約 40年もの長きにわたり漫然と同様の判断を繰り返していたことは、厳しく指弾される行為である。監査対象部局においては、社会経済情勢の変化を踏まえつつ、現地調査など課税客体の実態把握に努めるとともに、適宜、税理士などの専門的知見を活用するなどし、全ての業種における適正な償却資産に係る固定資産税の賦課徴収に努められたい。
【白子町議員の動静】<再考・背景>
住民監査請求により、全ての業種における固定資産税の賦課徴収の徹底が示されたにもかかわらず、自らの白子町議員選挙を念頭に、「農家」のみをあたかも特別な減免・減税対象とするように働きかける 複数の白子町議員が散見される。
白子町民から、” 住民監査請求回答で厳しく指弾されたはずの課税の公平性を何も理解していないのか”、”議員自らが逸脱行為を主導するのは到底許せない”と批判する 20件以上のメールが当会に寄せられている。
【市民オンブズマンの会白子の活動方針】<議員発言の公開強化>
コロナ禍、あらゆる産業(飲食・観光業、製造業、教育・福祉、サービス業他)が厳しい経営環境下、様々な経営努力を重ねているなか、あたかも「農家」だけを特別優遇視する白子町議員をこのまま看過できない。白子町議会での各議員の発言を傍聴し、「農家」のみを特別優遇視する議員に対しては是正を求める。是正に応じない議員に関しては議会での議員発言詳細内容を当会ホームページ(HP)で今後随時公開し是正勧告を行うことにします。
<参考>
先日、一宮町民より当会に対して下記 動画( 再生時間 55秒)が提供された。
https://drive.google.com/file/d/1X5e-np4CdlURC0jBEbFI77F3ajXUGPRV/view?usp=sharing
一宮町長が令和 3年 6月に実施された白子町長選挙期間中、前・白子町長 林 和雄氏への選挙応援演説の際に撮影された動画です。前・白子町長林 和雄氏の支持者が非公式チャンネルとして広く一般公開した You-Tube 動画の一部です。
一宮町長の”「農家」の償却資産に対する固定資産税徴収免除は当然なんです” 発言に対して、一宮町民から数多くの批判が殺到する契機となった動画です。
この応援演説後、「応援演説での発言は不適切な部分もあったため撤回いたします。一宮町でも白子町と同様の問題の存在が認められたため、今後適正な課税の実現に向け速やかに処理を行ってまいります」と釈明に追われる事態を招来している。
※本動画紹介の意図は、固定資産税賦課徴収に際して「農家」を特別優遇することが課税の公平性を欠く逸脱行為であることを白子町民・議員各位に改めて動画を通して紹介・再確認するためのものです。一宮町長と当会は一切、利害関係を有しておりません。一宮町長を批判する意図も理由も一切無いことを付記しておきます。(公人である一宮町長の演説会での発言は、政治家としての自己決定と自己責任と考えております)
以上